リア充の時代

最近、複数の人から「日本はリア充の時代に入った」という意見を聞く。

これはどういう事なのか、今回は少し考えてみたい。


参考:

ルミネのCMについて(1,956字)

http://ch.nicovideo.jp/huckleberry/blomaga/ar755364


カップル専用アプリで起こっている赤面してしまうほどリア充過ぎる実態 

『Couples』に直撃

http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/317/317075/


二つの記事や僕の周りの意見を総合するとこういう事だ。


アーリーアダプター化するリア充

1. 今までは、旧来のネット民がアーリーアダプターと呼ばれていた

2. しかし、最近リア充がアーリーアダプターになってきた


なぜリア充がアーリーアダプター化したのか

それには3つの理由があると考えている。

1. スマホの普及により、ネット民以外の層にセグメントしたコンテンツ・広告をぶつける事が可能になった


2. 上記により、LINE、インスタ、Facebook、Twitterなどのキャズムを超えたサービスがリア充のコミュニケーションインフラと化す


3.  リア充コミュニティのインフルエンサー(モデルや芸能人、学校のボス的な存在)がサービスを拡散し、更にリア充に広がる


上記の1~3がぐるぐる回っていった結果、リア充のリテラシーが上がり、リア充をターゲットにしたサービスが増えてきた。その結果が今なのだと考えられる。

また、リア充は元々強固なコミュニティを形成しており、目指すべきインフルエンサーをアイドルとして持っているケースが多いため、インフルエンサーが広めてくれれば一気にコミュニティに伝播できる獲得効率の良さがある。

この点も、リア充をターゲティングしたアプリが増えてきている事の一因だと考えられる。


要は、ネットがリアルと対立構造にあった旧来の構造ではなく、ネットはリアルの延長線上という新しい状態に入り、その受け皿となるサービスが増えてきたと言う事だろう。


フェーズが変わったのを感じる。

今後、この流れは加速するだろう。



今までLINE、インスタやCouplesなどのリア充アプリは最初からレイトマジョリティーを刺しに行っているように見えていた。そうではなくて、ネット民が100%だったアーリーアダプターとそのフォロワーという旧来の構造は無視して、最初からリア充コミュニティを狙い撃ちにしたマーケティングを行ったと考えるとしっくりくる。